2009-09-08 [長年日記]

[Game] チビテラスの行く末。

だいぶ前にプレイした『大神』。ゲーム下手な私でも楽しめたし「白いわんこ」な挙動のアマテラスが非常に可愛かったしで今でも時々プレイしているのだが、来年DSで続編が出るらしい。ただしスタッフがほとんどカプコンから離れてしまっているようで、そこがちょっと心配。チビテラスは非常に可愛いのだけど。

Books 『図書館戦争』(合わなかった人のレビューなので好きな人は読まない方が吉です)

友達に勧められて読んでみたのだけど、残念ながら私には合わなかった。

意欲作ではあると思う。ただ、

・図書館司書資格保有

・地域図書館リピーター

・レイ・ブラッドベリ『華氏451度』を読んだ経験あり(今も書棚にある)

・最近は古野まほろが愛読書

・『鋼の錬金術師』を最初から読み直し中

という属性持ちの私には文体も設定もちょっと辛い。

提供資料のほとんどが火気厳禁のはずなのに、重火器を持つことが出来るライブラリ・タスクフォースが内勤もするというところから既に引っかかってしまって、結局最後まで入り込めず。

地域図書館の起源にも触れられているし、事実を下敷きにしようとすること自体はいいと思う。ただ、その割に「図書隊員は本を守る正義の味方」な部分が強調されていて、実際には著作権法との絡みでそれこそ「微妙」な立場にある図書館の実情とそぐわないんじゃ、とか、いろいろな事実に引っ張られて設定に入り込めないままで読み終わってしまった。文体ももうひとひねりふたひねりほしいと思ったが、これは古野まほろやらウェルメイドミステリやらの読みすぎか。途中で文部科学省推薦図書みたいな部分が出てきて夏休みの読書感想文を書かなければいけない小学生のような気分になったのは内緒。

主人公は二十歳代だがジュヴナイル小説じゃないかな。同じように「私が正義だ」と言い張っていたキャラたちが主役の『DEATH NOTE』を好んで読んでいた人にはつまらないかも。

誰か一人でも好きなキャラが見つかれば楽しめるとは思う。漫画にもなってるしね。


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