内容とはほとんど関係ないんですが、私も幼少の砌に父親の本棚からこっそりと何冊か抜き出して読んだ記憶があります。太宰ではありませんでしたけれども。そのうちの1冊は後に自分で購入することになるほど好きでした。子どもの教育においては父親の本棚がひとつの重要なファクタかもしれません。
もうひとつ、河合元京大教授のご本の話。最近「家族」がテーマの本をよく読んでいるような気がします。よしもとばなな氏のが多いから当然なんですが、故・鷺沢萌氏の『ウェルカムホーム』なんかも読んでみたい。
年末だか年始だかに新聞に載っていたのを見たのだけど、確かにちょっとおっさんぽいかも。時代の違いはあるだろうけれども、今でも実年齢20代後半あたりから結構見た目の年齢に差が出てくるような気はする。
天才モーツァルトにはやっぱりそれなりのオーラが欲しい気もするが、描き手は案外こういう「普通のおじさん」のモーツァルトをそこに見たのかもしれないと思ったり。
立ち読みをしていて見た本の中に書いてあったフレーズ。タイトルを忘れてしまったのだが家庭教育の話だったと思う。「個性」とかと絡んできそうな感じだけど、要は「難しい子」であってもそこをうまく活かせれば強みになると言う話。例として挙げられていたのは、あまりしゃべらなかった子がその分周りの人が使っている言葉の意味内容に対する感性が鋭くなって、成長してからその感性を活かす仕事に就いたというケースだった。こういう長いスパンで結果を見る目を持っておきたいと思う今日この頃。
電車の中で聞くともなく隣に座ったおじさんたちの会話を聞く。
「やっぱ身体の疲れってちゃんと取らないとだめだよね。気力だけでやると翌日すごく疲れるし、そういうときに限ってポカやったりするし」
「あ、でも俺『そういうときに限って』は言わないようにしてんの。言うとほんとにそうなっちゃうからさ」
「部下が楽しく仕事してないのは上司が悪いよなー。仕事を楽しんでやってる姿見せないとね」
「(部下が)こっちを怒らせないようにとしか考えてないから、何か言うと怒られてるって思うんだよね。そうじゃなくてオマエがどうしたいか訊きたいんだけどさ、っつうか」
「カネだけ目当てでやるのってしんどいし続かないよな。面白がってやんないとさ」
思わず目を閉じたままうんうんとうなずいてしまった。後で見たら40代ぐらいのおじさんたちでした。部下との関係が難しいかもしれませんが「難しい」と言うとほんとに難しくなってしまうので、そう言わずに工夫するなりなんなりして頑張って下さい。期待してます(?)
『子どもの教育においては父親の本棚がひとつの重要なファクタ』、まさにそう思います。盗み読みしていた書籍が捨てられたと知った時、本当に愕然としました。
侮れませんよねー<父親の本棚 母親の本棚でもいいのですが、親が読んでいる本ってほんとに影響力大きいと思います。「勉強の邪魔になる」と言われると辛いものがありますよね…