これって多分出産のときだけじゃなくて、こどもの成長についても言えることなんじゃないかなと。そしてすべてのおとなが昔はこどもだったように、すべての人の生き方にも当てはまるんじゃないかな…と思ったのでした。初日、わたしは情報と知識にがちがちに固められてて、自分の中で勝手にお産の進行表を作っていました。
何度も「いつ生まれるんでしょう?」と尋ねたのは、その進行表に沿ってお産が動いていることを確認したいあらわれでした。
その進行表どおり進まないお産に苛立ち、あせりました。
でも、自然はそんなものではないのです。
わたしはわたしが頭で作ったものではないのです。
ひとつひとつのお産が異なります。
ひとつのお産がまったく、ユニーク。
そこら辺から、自分と向き合いはじめたかもしれません。
あせってもしょうがない。
比較してもしょうがない。
与えられた時間。
与えられた痛みを
じっくりすごすしかない。
痛いと叫んでいい。
発狂していい。
「わたしはわたしが頭で作ったものではない。」
そこに向かいはじめて、はじめてお産に進むことができました。