読み終わりました。うーん。微妙。もう少しシリーズ続けてからでもよかったような。
戯言シリーズ最終作という位置づけから言うとしたらもうちょっといろいろ書いてほしかったかなと。維新さんは書くべきことは書いたと仰ってるが、一読者としては取り残された感じ。
とりあえず分かったのは「自分は青バージョンの玖渚友が好きらしい」ということ。あと紫木一姫。いーちゃんはどちらかというと感情移入の対象という方向で。いや、ここまで凄い目には遭ってないしここまで頭もよくないですけど。
ネコソギラジカル (上) 十三階段 (講談社ノベルス) (新書)
外伝的な位置づけであるところの零崎一族シリーズと『戯言ディクショナル』を除いた本編9冊を読んだ感想。
全体としては少年(青年か)が変わっていく過程が見られてよかったと思う。なので、それを楽しみたいなら全編通して読むのがいいのではないかと。
ミステリとしてはシリーズ2冊目にあたる『クビシメロマンチスト』が評価が高いようだし、私もそう思うけど、この話はかなり読後感が重い。そういうのが苦手な人はやはり第1作の『クビキリサイクル』がいいかも。いーちゃんと友が(ほぼ)ずっと一緒に活動しているので、そのカップリングが好きな人にもお勧め。
個人的に印象に残ったのは『ヒトクイマジカル』なんだけど、これを味わうには『クビツリハイスクール』『サイコロジカル(上・下)』を読んでおいた方がいいと思う。
…なんだかいらぬお節介な読書アドバイスみたいになってしまった。
あと、特に最後の方に感じたんだけれど、このシリーズ、ジャンプ(もちろんマンガの)に掲載されている作品にテイストが似ているような。