yooseeさんとこより。ほぼ同意。
勉強のために仕方なくする読書もないわけではないけど、基本的には娯楽だと思っている。音楽とか映画とかと同じようなもの。
思うに、好きでやってることだから長続きもするし自然と身につくという面もあるはずであって、漫画だけれども『あさきゆめみし』を読んで源氏物語の大筋や人間関係を覚えたとか、好きな外タレさんの曲を歌えるようになりたいと思って歌詞を覚えた結果英語の語彙が増えたとか、そんなのはごく普通にあることなのだろうと思う。同じように、面白い歴史小説を読んだから日本史のその部分の知識がすっかり頭に入ってしまったとかいうこともあるだろう。
逆に、何か勉強しなければいけないことが出てきたなら、なるべくそういうとっつきやすいところから入っていくというのも手だと思う。そこで知識の骨格を作っておいてから勉強に入ると、味気ないものを覚えるのがそれほど辛くなかったりすることもある。まあ、これは適用可能な領域が限られてきそうだけど。
能力を高めるかどうかについては何の能力かという問題が出てきそうだけれど、たとえば作文能力であれば漫然と読むだけでなく自分でも書いてみる方がいいように思う。車を運転する人のほうが道の歩き方がうまいという話を聞いたことがあるが、あれと同じような感じで、書き手がどういう意図を持ってそういう表現をしているのかが分かりやすかったり、自分が表現するのに困っている部分をうまく表現している文章に出会ったりすると大変勉強になる。
なにが書きたいのかよく分からなくなってきたが、要するに読書は娯楽で、結果的に知識となればそれはそれでよいし、逆に知識を得る手段として「面白い小説」を読むのも手だと思う、という話。