2005-12-29 [長年日記]

[Days] お願いだから来ないでください

また例の水の話が好きな人と会ってしまった。同じ日本語で話しているはずなのにまったく話が通じない。火星人と話しているみたいで非常に疲れる。

とにかく自分が好意を表現すれば受け入れられると思っているのか、やたらと擦り寄ってこられる。きっぱり「こういうところが変だ」と言っても自分に都合のいいように捻じ曲げて解釈される。「違いがあっても仲良くなれますよね、仲良くしなきゃいけませんよね」みたいなオーラが全身から出てきている感じでめげてしまった。空気嫁。

(追記)なんかこれものすごくよく分かる気がする。

Books雪は天からの手紙』。

ちょっと前の話だがきしさんとこ経由で阪大の菊池先生(いや、きしさんも「きし先生」なんだけど)のサイトを拝見。例の水系の話も研究対象にされている。もちろん科学的に証明するためではなく、議論するためですが。

その菊池先生が作成された小学校の先生との議論向けのチラシに「結晶の形は温度と過飽和度で決まることは、中谷宇吉郎が人工雪の実験で示しました」とあったので、これを買ってみた。全集は流石に1冊が高い(4000円以上する)から手が出なかったのだが。

語彙が貧困で申し訳ないのだけど、読ませ方がうまいと思う。中学生以上向けのエッセイ集だから当然かもしれないが、この方寺田寅彦氏の直弟子なのね。こういう人の本があまり人目につかないのがとても勿体無いと思う。

ちなみにこの本は「気象」の棚にあったのだが、同じ棚に例の水の話の本がずらっと並んでいてげんなりした。確かにあっちの方が目は引くしお値段も手ごろというのが商業的には不利かもしれない。

最近ムックが流行っているのだから、あれぐらいのサイズで写真も混ぜた1000円〜2000円ぐらいのフォトブックとか出ればいいのに。あの「ナカヤ・ダイヤグラム」も一緒に載っけて。後続の研究者って北大あたりにいないのかなあ。いたらカラーの写真とか作れそうな気もするのだけど、実現するのは難しいのかしら。

雪は天からの手紙 雪は天からの手紙

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