博多小学校の建設の経緯について書かれた本。著者は建築家さんなのだが、校舎というハードの部分とカリキュラムや学校の方針といったソフトの部分との相互の関係が切り離せないものだということがよく分かる。
いい学校ができていると思うけれど、ここの卒業生のそれからがちょっと気になる。いわゆるフリースクールとか独自のカリキュラムを持っている学校の卒業生は社会に出たときに「個性的過ぎる」と敬遠されることもあるようだし。
それを考えると、学校を作るということは地域社会だけでなく、この国とそこに住まう人間全員に関係のある問題なのかもしれない。