中越地震で大きな被害をこうむった小千谷市に支援物資が届きすぎて大変らしい。善意のものだからそう簡単に捨てるわけにもいかないだろうし。
今後物資を送る場合は新潟県災害対策本部(025・280・5987)に相談してからの方がよいようだ。
とりあえず「水、おにぎり、パンなど当面の食料は、被災したほぼすべての市町村で充足してきた」ということでなにより。にしてもこういうことがあるから被災者支援は難しい。
なんだか知らないけどあちこちで仕事の環境が変わっていこうとしている。人生全般においてそういう時期なのかもしれない。
どうなっていくかは分からないけど、視線はいい方向に向いていたいと思う。
人はいつかどこかで何かを突破しなければいけないのかもしれない。人全般じゃなくて私だけの話かもしれないが。
今ごろになって読みました。よしもとばななが「吉本ばなな」だったころのデビュー作。新潮文庫で表題作のほかに『満月--キッチン2』と『ムーンライト・シャドウ』も収録。
88年に福武書店から単行本形式で出版されたのが初版とか。当時「いかにも難しい文章を無理して読んでカッコつけたい」と思っていた私は、かなりの話題作だったにも関わらず意識して避けつづけてきた。
彼女の文体は本当に読みやすい。それだけでなく本質をきっちり捉えているという印象がある。難しいことを簡単なことばで説明するのが難しいのだとはよく言われることだけど、それを考えると当時の若さ(22歳前後)でこの作品を書き上げた吉本氏はやはりすごい人なのだと実感する。
「死」ではないにしろ喪失に対する恐ろしさとかその後の猛烈な悲しみ、虚無感は今になってやっと少しは分かるようになった気がする。今だから分かるよさもあるのだと思う。多分16年前(!)に読んでいても得るところはほとんどなかったんじゃないかな。吉野朔実氏の作品が好きな人にはいいかもしれません。
ほんとうは『デッドエンドの思い出』を買おうと思っていたのだけど見当たらなくてこちらを購入した。でも今の私に必要だったのはこちらかもしれない。