辞任した中山恭子内閣官房参与は中山成彬文部科学相の夫人だそうな。夫婦揃ってこのレベルの政治家っていうのもすごいなと。
家庭内で虐待されている子供や妻が「家出」するときの具体的な方法を書いてある本。出版されたのが5年前ということで、特に携帯やネット関係についてはやや情報が古いなという感じもするけど、内容的にはとても前向き。「軍資金を貯めよう」でも「犯罪で金をつかむな」、「野宿は極力するな」「どこにでも悪い人はいる」等など、犯罪に巻き込まれないための注意点なども書いてある。
でも著者は家出を推奨しているわけではない。単に「家出するならこういう方法がある」「精神的にはこういう状態になることがある」などの客観的事実やケース報告が書いてあるだけ。むしろ「ポジティヴ親不孝」「ポジティヴ不貞」などの、どちらかというと家出にまつわる家族との関係性の見直し方や、自信やプライドをもって生きる「自立」の仕方(とりあえずお金を稼げるようになると自信がつく、定職に就けると次のことが考えられる、一時期でも生涯でもいいから一度は親を捨ててこそ親なのだなど)の方に焦点が置かれている印象が強かった。
当面家出する予定はないが、いろいろ考えさせられた一冊。
関係ないけどこの本、ユーズドの方が新品の3倍以上のお値段がついている。「重版予定なし」なのかしらん。