ホリーさんとこ経由でアルピニスト野口健氏の「自己責任と危機管理」(前編・後編)を読む。特に後編を読んで思ったことなのだけど、現在の野口氏が抱いている危機管理意識はかなりの部分を氏が成長した環境に負っているんじゃないかと。山登りも海外での活動もしていない一個人としては、特に事前の準備として日本を含めた関係各国の大使館や政策担当顧問とも連絡をとったというあたり、身近に大使を勤めた人がいなければ(父君が元イエメン大使だそうだ)なかなか思いつけないのではなかろうかと思ってしまうのである。その関係の人たちにとっては当たり前のことなのかもしれないけれど。
で、思ったことなんですが。そういう環境に育っていない我々が仮に非常な危険を伴う海外での活動計画を立てたとして、どのレベルまで的確な事前の準備ができるのか。個人的にはかなりがたがたな準備計画しか立てられないだろうと踏んでいる。私が今思いつく最善であろう策は、信頼できる専門家に意見を求めることではないかと。そういう目で、自分たちの計画に欠けている部分や過剰な部分を明確にしていくのが大事なのではないかと思う。
さらに、これはおそらく我々の日常生活の中にもいえることなのではないかと思っている。計画を立てるときは信頼できるそれなりの専門家の人に相談するのが有用ではないかと。もちろん自力で知識を集め自分の意見をまとめる努力も必要、これは大前提。
と、自戒を込めて書いてみました。なんか論旨がまとまってないな…