■ [Days] 日食だったらしい。

すっかり忘れておりました。まあ、見ようにも見られなかったんじゃないかとは思いますが。

■ 『鷺と雪』。

　北村薫氏は以前から気になっていた作家さんのお一人。なかなかきっかけがなくて手が出せなかったのだけど、このたび直木賞を受賞されたということと、受賞作が「昭和初期の良家の令嬢と当時としては珍しい女性のお抱え運転手のお話」とのことで購入してみた。
　単行本『鷺と雪』は短編集だけど、全体が連作のようになっている。
　年を取ったなと感じるのは、こういう本で引用されている元ネタが分かってしまうとき。「いちめんのなのはな」が続く詩と言われればああ山村暮鳥だなあ*1と思ってしまう。読書の楽しみでもあるのですが。
　お抱え運転手のベッキーさんと主人公の英子嬢のコンビが素敵。この二人が出てくるお話を他にも読んでみたい気がするが、続編は難しいかな。などと思っていたらこれ既に３作目なのですね。他の二作も読んでみよう。
　それにしても北村氏が今頃受賞ってちょっと遅すぎやしないかい、と思ってしまう今日この頃。
街の灯 (本格ミステリ・マスターズ) (単行本)
街の灯 (文春文庫) (文庫)
玻璃の天 (単行本)
鷺と雪 (単行本)

■ [Web] XHTML。

覚えなきゃいけませんかねえ。やっぱり。